走行距離16万キロのレジェンド(KB1)を買ってからどうしてもATFを変えたい欲求に駆られています。
ATFの色を確認したらイカスミ色だし、中古で買ったために交換歴も不明、Dレンジにするとショックが大きいなどの不具合?があります。
ATFを交換すれば、燃費やフィーリングの向上、加速力のアップ、AT本体の寿命も長くなるので、車好きの自分としてはどうしても交換したいのです(笑)。
しかし、過走行車のATF交換については交換しないほうが良い等の意見が数多くあります。
一方で、圧送式と呼ばれる方法でATFを交換すれば過走行でも交換可能とする意見も数多くあります。
そして今回は、過走行車のATF交換に結論を出しました。
結果的に言えばATF交換は20万キロ無交換であっても十分可能です!
それでは順を追って説明していきます!
実際にレジェンドのATFを交換してみた記事はこちら↓
ATFをトルコン太郎で交換!費用は・・?
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そもそもATFって?
エンジンオイルは潤滑が目的のオイルですが、ATFは作動油としての働きが主です。
エンジンの動力を後ろのギヤに伝え、動力伝達・変速制御・潤滑・冷却などの役割があります。
ATFを交換しないとどうなる?
・ATの粘度低下による発進、加速不良
・変速時のショック
・燃費の悪化
・スラッジ堆積などによるAT本体の故障
ATFを交換するとどうなる?
ATFを交換すると・・・
・粘度復活によって、クリープが強くなる
・粘度復活によるトルク感のアップ
・変速時のショックが少なくなる
・燃費の向上
・AT本体の寿命を延長
※ホンダのディーラーに聞いたところAT本体が故障すると30~40万円程度の修理費がかかるそうです(汗)。
本来は何万キロで交換すべき?
メーカの指定距離はメーカによって異なっています。
代表的なメーカーだと・・・
●ホンダ 8万キロ
●日産、スバル 4万キロ
●トヨタ 10万キロ
ただし、過酷な条件で使用しているとこの限りではありません。
15年ほど前の車はATFは無交換と指示しているメーカーもありました。
輸入車だとそもそも交換できないようになっているケースもあります。
しかしながら、ATの状態を最適に保つには2年、2万キロで交換した方が良いと言われています。
過走行車のATF交換はしない方が良いのか?
結論から言うとATの状態によりますが、基本的には交換した方が良いです。
長年整備工場を見てきた人によると
「過走行車でATFを交換していない場合、故障リスクは高いが、ATF交換で故障するようなATは結局ATFを交換しなくてもいつか壊れるものがほとんど」
とのことです。
つまり、ATF交換で壊れる場合、ATが故障の一歩手前ということですね。
僕の持論ですが、ATが故障して30万円以上のAT交換作業をするよりも、多少リスクを冒してでも数万円ATFを交換する方が良いと思います。
過走行車のATF交換!!
それでは具体的なATF交換の説明です。
過走行車でも適切な交換を行えば故障するリスクはかなり低くなります。
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圧送式交換と循環式交換
ATFの交換方法には大きく分けて2つの方法があり、圧送式交換と循環式交換があります。
循環式交換とは・・・
オイルを少量抜いては継ぎ足しを繰り返し、徐々に新しいオイル率を上げていく方法です。
圧送式に比べて多量の新しいオイルを使用し、スラッジの除去率が悪いです。
圧送式交換とは・・・
オイルクーラー接続部による完全一方通行圧送で理想的交換方法とされてします。
つまり、一方通行に新しいオイルを流して古いオイルを押し出してAT全体のオイルを入れ替えるという方法です。
循環式に比べて少量のオイルを使用し、スラッジの除去率が高いです。
オイル交換前に必ずやるべきこと
過走行車でATオイルを交換する前には必ずATの状態を調べてからにしましょう。
有名なのはコンタミチェックです。
コンタミチェックとは・・・
ATが正常な状態を保っているのか異常を抱えているのかを、「摩耗」に焦点をあてて診断するものです。
ATには多段のクラッチディスクが使用されているが簡単に摩耗する物ではなく、20万キロ走行している車でもクラッチディスク表面の印刷文字が消えずに残っている場合もあります。
つまり、摩耗=異常ということになります。
このコンタミチェックで異常がある場合はATFを交換するのはやめましょう。
スラッジ巻き上げによるラインのつまりや、スラッジの除去による摩擦係数低下によるクラッチの滑り等の不具合が起きる場合があります。
また、コンタミチェックで異常が出ているATは遅かれ早かれATが故障する可能性が高いです。
ただ、過走行車でATF無交換であっても100台中80台くらいはATF交換に問題ないと統計があります。
案外過走行車でも交換できる可能性が高いです!
コンタミチェックで異常がなければ循環式だろうが圧送式であろうが故障のリスクは変わりありません。
ATFを交換しちゃいましょう。
使用するATF
ATFを交換する際にはATFの銘柄を選択することになります。
ワコーズなど様々なメーカーのものを選択可能ですが、メーカー純正品が一番リスクが低いです。
また、交換を量販店等に依頼した時に添加剤を入れることをおすすめされる場合もあると思いますが、添加剤を入れることで変速ショックが逆に大きくなってしまった等の副作用があるようです。
よって、お勧めは純正ATF交換で添加剤は入れないことです。
※特にホンダ車は使用するATFによっては不具合が出やすいです。
圧送式交換にはトルコン太郎がオススメ
圧送交換する機械はトルコン太郎がオススメです。
トルコン太郎の特徴は・・・
・全自動で交換作業が可能(工賃を安くしてもらえる)
・トルコン太郎内のフィルターを使用し、AT内のオイルラインを自動洗浄
・古いATFを目視できるカップがある
・知名度も高く、交換実績が多い為、機械自体の信頼性が高い
よって、ATFを交換してもらう店舗を探すときは「ATF 交換 トルコン太郎」などと検索するとよいでしょう。
ATFはどこで交換してもらう?
最近のATは純正ATFを使わないと不具合を起こすATもあります(特にホンダ車)。
ホンダのディーラーで聞いた話ですが、オートバックスでATFが汚れているからと言われて交換し、不具合を起こして入庫したということが何回かあったようです。
ですので、バイトが多いオートバックスなどの量販店は絶対にやめましょう。
きちんとした知識を持っていないと変な銘柄を選択されたり、不適切な方法でATFを交換されATが故障します。
間違いないのはディーラーです。
自社製品の事は熟知しているでしょうし、純正相当のATFを使ってもらえますから。
ただし、ディーラーでは圧送式交換に対応しているところは少なく、循環式がほとんどです。
ATFの交換方法としてはベストではありません。
ではどこが良いのかというと、きちんとしてた知識を持っており、施工台数も多い個人工場を選びましょう。
googleで「過走行車 ATF交換 トルコン太郎 関東」などと検索し、実績が多く、ブログなどでレポートを出している工場がお勧めです。
例えば、東京八王子にある「コミヤオート」では900台近く(過走行車も含め)トルコン太郎での実績がありますが、一台も不具合が出ていないそうです。
こういった工場はメールなどで交換の見積もりが可能ですので是非見積もってみましょう。
ATFの交換費用
結構高いです(笑)。
特に過走行車。
わが愛車のレジェンド(KB1)も過走行車でATFを交換したくいろいろ見積もりを取ってみました。
AT自体の容量も大きく、過走行の為、多少高めに見積もりが出ているかもしれません。
※過走行の場合、スラッジを除去する際に多くのオイルを圧送しクリーニングするのでオイル代がかさみます。
4社くらい見積もりを平均化したものを載せます。
・AT点検(コンタミチェック等ATFが交換可能か判断)→3000円
・トルコン太郎接続技術料→7000円
・ATF 1L 2000円×20L→40000円
合計50000円程度
といった感じでATFが一番高いですね。
これは純正オイルを使った場合でワコーズなどの性能の高いATFを使ったり、添加剤を混ぜたりすると価格が跳ね上がります。
※ワコーズオイルや添加剤はよくご相談、熟考の上お使いください。
まとめ
●過走行車でもコンタミチェック等のATの健康診断で問題が無ければ、ATF交換は可能
●圧送式交換(トルコン太郎)での交換がオススメ
●交換する場所はディーラーが一番だが、知識をよく持った圧送式交換ができる向上がオススメ
●交換費用は5万円ほど
それでは楽しいカーライフを!!∬´ー`∬
実際にレジェンドのATFを交換してみた記事はこちら!!↓
ATFをトルコン太郎で交換!費用は・・?
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