![](https://kurumalife.online/wp-content/uploads/2023/04/sddefault.jpg)
本記事は、タイヤ(ホイール)交換して間もない方向けの記事です。
タイヤ交換後はトルクレンチでの締め増し確認は必ずやったほうが良いです(事故してからでは遅い)。本記事では誰でもできるトルクレンチの使い方を解説しています。
では、本編。
オートバックスなどでスタッドレス→夏タイヤ交換などでホイールを脱着した際に
![整備士](https://kurumalife.online/wp-content/uploads/2023/04/job_seibishi_woman.jpg)
100㎞程度走行したらホイールナットを105N・mくらいで締め増ししてください。
などと言われますが、素人にとってはなんのこっちゃ?
結局やらずじまい・・・。ということって結構あるあるじゃないかと思います。
そこで今回は誰にでもわかるトルクレンチの使い方を解説していきます。
記事の最後には動画でも解説しているので是非ご覧ください。
スポンサーリンクトルクレンチでホイールナットを締めつけないとどうなる?
![](https://kurumalife.online/wp-content/uploads/2022/07/afif-kusuma-ryNmjBolkh0-unsplash.jpg)
まず、トルクレンチはホイールナットなどを適切な力で締めることができる調整レンチです。
トルクレンチで適切なトルクでホイールナットを締めつけないと下記のようなリスクがあります。
ホイールのゆるみ
![](https://kurumalife.online/wp-content/uploads/2023/04/PXL_20230321_055152969.jpg)
トルク不足の場合、ホイールナットが緩みやすくなります。
また、トルク過多の場合でも、ネジ山が変形し逆に緩みやすくなるのです。
つまりは、タイヤが外れたり脱落したりする危険性があるわけですね。
![](https://kurumalife.online/wp-content/uploads/2022/02/ojisan2_surprise.png)
めちゃ危険、、外れたタイヤが人に当たったら・・
さらに、緩んだホイールナットは、車体側のハブボルトにもダメージを与える可能性があるため、修理費用がかかることもあります。
![](https://kurumalife.online/wp-content/uploads/2023/04/スクリーンショット-2023-04-14-054225.jpg)
車体側ハブボルトの異常変形
![](https://kurumalife.online/wp-content/uploads/2020/12/photo-1622566359362-539a508d6af5.jpg)
トルク過大の場合、車体側ハブボルトに異常な負荷をかけることになります。
異常な負荷をかけることで、ハブボルトが引き延ばされます。
その結果、ホイールナットとハブボルトの間に隙間が出やすくなり、ホイールナットが逆に緩みやすくなるのです。
![](https://kurumalife.online/wp-content/uploads/2021/10/calender_shock_man.png)
オーバートルクも厳禁なんだね・・。
まとめるとトルク管理はめっちゃ大切
![](https://kurumalife.online/wp-content/uploads/2019/03/tcar170809-0080_TP_V.jpg)
ホイールナットをトルクレンチを使用して適切なトルクで締め付けることが非常に大切。
適切なトルク値で締め付けることで、ホイールナットとハブボルトとの間に適切な摩擦力を生み出し、安全に走行することができます。
トルクレンチの使い方
![](https://kurumalife.online/wp-content/uploads/2023/04/sddefault.jpg)
ホイールナットを締める際のトルク管理の重要性が分かったところで、トルクレンチの使い方を解説していきます。
ぶっちゃけ、超簡単で、トルク値を設定してカチッというまでナットを締めつければそれでOK。
では具体的に解説していきます。
トルクレンチを用意する
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ほとんどの乗用車のホイールナットの締め付けトルクは100N・m~150N・mです。
Amazonなどで上記のトルクをカバーするトルクレンチを調達します。
また、レンチだけではなく延長ジョイントやソケットもセットになっているものが楽です。
あとからそろえなくてもよいので。
普通の乗用車をカバーできるトルクレンチ👇これなら間違いない。
愛車の適切な締め付けトルクを調べる
たいていの車は100N・m~150N・mという締め付けトルクですが、もちろん車種ごとに異なります。
愛車の取扱説明書を見てもよいのですが、WEBで確認することも可能です。
例えば、アテンザという車の締め付けトルクを調べたい場合を解説します。
①「アテンザ 取り扱い説明書」でWEB検索、メーカHPがヒット
![](https://kurumalife.online/wp-content/uploads/2023/04/スクリーンショット-2023-04-14-061340.jpg)
②メーカHP内には取り扱い説明書がpdf形式などでおいてありそれを開く
![](https://kurumalife.online/wp-content/uploads/2023/04/スクリーンショット-2023-04-14-061358-1024x512.jpg)
③CtrlとF(文書内検索機能)を同時押しして検索窓に「トルク」と入力し、トルク値を確認
![](https://kurumalife.online/wp-content/uploads/2023/04/スクリーンショット-2023-04-14-061427.jpg)
トルクレンチを設定する
トルクレンチの設定値はシャフト側数値とグリップ側の数値を足し合わせたものになります。
例えば、103N・mに設定したいとします。
![](https://kurumalife.online/wp-content/uploads/2023/04/PXL_20230410_050358167.jpg)
シャフト側には84、98、112、126・・・などと刻まれています。
一方で、グリップ側には0~12まで刻まれています。
これらを踏まえて103N・mにする場合は、98に5を足せば103N・mの設定値になります。
まずは、シャフト側の98目盛りにグリップ側の0を持っていき、そこからグリップ側を5まで回します。
これで、103N・mです。
因みに僕の愛車アテンザは108N・m~147N・mが規定トルクなので、140N・mに合わせました。
また、どのトルクレンチも設定方法は基本同じです。
補足① 設定値の固定
ホイールナットを締めている最中に設定値を動かしてしまう場合があります。
それを防ぐために、シャフトの後端についてるねじを回してシャフトを回らないようにします。
補足② トルクレンチの回転方向
トルクレンチは回転方向を指定できます。
ホイールナットは基本時計回りですので、レバーを右側にしておけばナットを締めることができます。
![](https://kurumalife.online/wp-content/uploads/2023/04/PXL_20230410_050454830.jpg)
ホイールナットを締めつける
![](https://kurumalife.online/wp-content/uploads/2023/04/スクリーンショット-2023-04-14-063038.png)
トルクレンチの調整が終わったのでいよいよホイールナットを締めつけます。
ホイールナットに合うソケットを選び、トルクレンチに取り付けます。
この際、ソケットだけだと短すぎてホイールに干渉するので、延長ジョイントを装着します。
![](https://kurumalife.online/wp-content/uploads/2023/04/スクリーンショット-2023-04-14-063249.jpg)
さてこの状態で締め付けていきます。
ガチッ!という音と衝撃がトルクレンチから伝われば設定トルク到達した証拠。
その瞬間で締め付けを止めます。
あとは対角にホイールナットを締めつけていけばOKです。
※均等な力でホイールを固定するため
![](https://kurumalife.online/wp-content/uploads/2023/04/vlad-grebenyev-wfQft8O4izY-unsplash.jpg)
トルクレンチの保管方法
![](https://kurumalife.online/wp-content/uploads/2023/04/スクリーンショット-2023-04-14-063536.jpg)
トルクレンチを使い終わったら適切に保管します。
トルクレンチの最低設定値、例えば僕が持っているものは28N・m~210N・mが設定範囲。
なので、28N・mに設定し保管します。
まとめ
最後にまとめです。
本記事ではトルクレンチの使用方法について解説しました。
やってみれば簡単。
また、トルク管理は非常に重要で、車を安全に運行するために重要です(事故が起きてからでは遅い)。
適切なトルク値を調べてトルク管理を行いましょう。
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