MT車の免許を取りたいけど、発進手順を予習しておきたい。
久々にMT車に乗るけれど、発進手順に自信が無い・・。
この記事ではそんなあなたの悩みを解決します。
◆本記事のテーマ
MT車の発進手順を分かりやすい画像、動画付きで理解できる。
◆筆者について
僕はMT車の免許を取って早10年。
元々車が好きだったということもあり、10年間4車種のMT車に乗ってきました。
なので、そこそこの経験値はあります。
今回はその経験を基に書いています。
それでは見てきましょう(‘ω’)ノ
MT車の発進までの手順は以下の7ステップ
MT車を発進させる手順は以下の7つのステップからなります。
Step1:ギアをニュートラルにする
Step2:ブレーキとクラッチを踏む
Step3:エンジンをかける
Step4:ギアを1速(ロー)に入れる
Step5:エンジン回転数を少し上げる
Step6:半クラッチにする
Step7:完全にクラッチをつないで発進
それでは、これら7つのステップを超解説していきます。
MT車の発進手順 STEP1:ギアをニュートラルにする
MT車ではエンジンを始動する前に必ずギアをニュートラルにします。
ギアが入っている場合はクラッチを踏んでからニュートラルの位置へ。
シフトノブを左右に動かしてどこにもギアが入っていない(ニュートラル)であることを確認します。
ちなみに、ニュートラル以外でエンジンを始動すると大変危険です。
セルモーターとタイヤが直結されているようなものなので、エンジンを掛けようとすると車が動いてしまいます。
クラッチを踏まないとエンジンを始動できない車が多いですが、そうでない車もあります。
しっかりとニュートラルであることを確認してください。
MT車の発進手順 STEP2:ブレーキとクラッチを踏む
エンジンをかける前に、ブレーキとクラッチを踏みます。
※ギアが入っていてもクラッチを踏んでいれば問題ありませんが、安全のためニュートラルの方がベターです。
ブレーキ、クラッチともに踏まなくてもエンジンを始動できる車種もあります。
しかし、うっかりとギアが入ったままエンジンを始動したら大変危険です。
事故防止の為に、ブレーキとクラッチは必ず踏みましょう。
MT車の発進手順 STEP3:エンジンをかける
エンジンを掛けます。
※もちろん、ブレーキとクラッチは踏みっぱなしです
MT車の発進手順 STEP4:ギアを1速(ロー)に入れる
ギアを1速に入れて、サイドブレーキを解除します。
※もちろん、ブレーキとクラッチは踏みっぱなしです
MT車の発進手順 STEP5:エンジン回転数を少し上げる
いよいよ車を発進させます。
クラッチを踏んだまま、ブレーキを離し、アクセルを少し踏んでエンジン回転数を2000回転程にします。
MT車の発進手順 STEP6:半クラッチにする
エンジンの回転数を維持したまま、クラッチを上げていき、半クラッチにします。
この時多少回転数が下がってしまうのはOKです。
回転数が下がりすぎるとショックの原因となります。
待って!半クラッチって何?どゆこと?
クラッチを全部繋がないで、少しだけ繋ぐような感じです。
具体的な原理から説明していくと・・
MT車はエンジン側のフライホイール板と車輪側のクラッチ板を擦り合わせて動力を伝達します。
エンジンの動力が車軸側に伝わるまでのフローチャートは以下のような感じ。
※数字はエンジンからの動力伝達率
クラッチ全踏み(クラッチ繋がない) エンジン側100 ークラッチー 車輪側 0
半クラッチ(クラッチ少し繋ぐ) エンジン側100 ークラッチー 車輪側 50
クラッチ踏まない(クラッチ繋ぐ) エンジン側100 ークラッチー 車輪側 100
こんな感じ。
半クラッチの状態はエンジン側と車輪側の回転数があっていないが、動力は伝わっている状態となります。
クラッチ板は擦れている状態になりますので、当然ですが徐々に摩耗していきます。
クラッチ板通常10万キロに1回程度交換が必要な消耗品です。
MT車の発進手順 STEP7:完全にクラッチをつないで発進完了
半クラッチの状態で徐々に車が進み始めたら、クラッチを徐々に離すと同時に、アクセルも徐々に踏み込みます。
これで発進できました。(‘ω’)ノ
MT車の発進失敗してエンスト。対処手順は?
ブレーキとクラッチを踏んで、エンジンをかけなおすだけです。
エンストしてすぐだとエンジンが再始動しにくいかもしれないので、3秒程度、間を持たすと良いかもです。
そして、落ち着いてエンジンの再始動を行います。
慌ててギアが入った状態でクラッチを踏まずにエンジンを始動してしまったら、車が暴走してしまいます。
実は教習所で教わるMT車の発進手順はデメリットがあります
ぶっちゃけ、教習所で教わるMT車の発進手順はデメリットがあります。
問題なのが、Step.5で解説した2000回転でクラッチをつなぐという動作。
2000回転でつなぐとエンストはしにくいのですが、少々回転数が高いです。
回転数が高いがゆえに・・・
・クラッチをつなぐ際にギクシャクする
・燃費が悪くなる
・クラッチ板の消耗が早くなる
といったデメリットがあります。
なので慣れてきたらアイドリング+αくらいの回転数で発進させられるようになるのがベター。
低い回転数で発進させる方法など、詳しくは下記の記事で解説しています。
まとめ:MT車のエンジン始動→発進手順を超解説!
最後にまとめです。
MT車のエンジン始動→発進手順は以下の通り。
Step1:ギアをニュートラルにする
Step2:ブレーキとクラッチを踏む
Step3:エンジンをかける
Step4:ギアを1速(ロー)に入れる
Step5:エンジン回転数を少し上げる
Step6:半クラッチにする
Step7:完全にクラッチをつないで発進
分からなかったらこの記事を何度も読み直してみてください。
また、コメントで質問をいただければその都度回答いたします。
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